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仕事が一段落したので、予てより今日は休みにすることにしていた。そして、予てより釣りに行こうという話をしていたNさんと釣りに出かけた。近所に住んでいながら、二年越しの念願成就となった。

今日はイワナ釣り。僕の車ではとてもじゃないが入っていけないのだけど、ものすごく魚影が濃い川。今シーズンもいいみたい。
林道を三十分ぐらいかけてコトコト走っていく。以前来たときよりだいぶ道が悪い……やっぱりソロの時はマウンテンバイク出すしかないな。

ポイントについて橋から川を覗くと、あちらこちらにイワナの姿
。こらー今日はボはないなと安心する。水温11.6℃。ちょっと低いけど、ドライにも出るだろう温度。

釣りのエピソード的に特筆すべきことは何もない。ありとあらゆるポイントで、正しいことをすると、正しく釣れた。それもみんな型がよかった。これは不思議である。一方で尺は出なかった。最大で28cm。でもみんな結構パワフルだし、イワナ同士で喧嘩しているらしく、背中に傷があるやつが多かった。観察していても、たまに喧嘩していた。数も最初はそんなに伸びなかったが、水温が上がるにつれて加速していった。最終的に30ぐらいは釣ったと思うけど、数えていない。Nさんはほとんどガイド的に動いてくださって、僕にポイントを譲り続けっぱなしであったのだが、それでも15尾ぐらいは釣っていたんじゃないかな?
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特筆すべきことが一つあって、それは見釣りである。サイトフィッシングというよりも、魚を見つけることそれ自体が一つの釣りであったし、僕はいままでいかにそれが出来ていなかったかが分かった。Nさんはフライフィッシングでメシを食っている方であり、この川にも精通している。また近日人を案内するためだから〜と嘯いておられたが、それにしても魚を見つける。しかも見つけるまでがむちゃくちゃ早い。これにはびっくりした。「〜にいますよ!」っていうのも、水面の状態によっては僕に分からないことも多かった。魚を見つけるための位置取りとか、そういうこともあるのかもしれないけれど、まず間違いなくそういう目が出来上がっている。コレは勉強になった。僕はいままでのイワナ釣りで、この見釣りをどれだけおろそかにしてきただろうか、と考えさせられたのであった。

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なお、この川は本当に魚だらけで、プールによっては5尾以上釣れる有様であった。びっくりしちゃうねほんと。

みっちり一日釣りをして、山を降りるともうイブニングの時間。Nさんは本当はイブニングやらないはずだったのだが、僕がそそのかして川見だけすることに、そして川をみたらライズ、そしてたちこみ、とれないライズにハマりこむNさん。悶絶するNさん。

少しだけ今日一日お世話になったお返しができた気がした(このポイントをご存知なかった)。僕は1尾釣って、Nさんを煽り倒して、このポイントのファンを増やすことに成功した。

最後に。Nさんは物腰柔らかで、紳士で、本当に素敵なエキスパートフライマンでした。初めてお会いした気がしないくらいお話していただきました!

みんな、マテリアルを探すときはまずAFS(https://www.anglefieldflysupplies.com/)を覗いてみよう!多少無茶な要望にも応えて世界中から調達してくれるかもしれないぞ!




# by rudefisher | 2023-05-22 20:19 | フライフィッシング

Theヤマメ釣り

これなんすよコレコレ。とうとう来ましたよ。
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昨日は子の運動会がお流れになって、都会に遊びに行って、でっかいトビケラの標本をみたりした。で、今日は運動会。一生懸命頑張っていたので、彼女はえらいなと思いました。

ただオヤジはずーーーーっと「今日釣れるな。尺イケる気がする」と考えていました。

義父母も来ていたので、普通は運動会の打ち上げみたいな感じになるべきところなんだけど、僕は普段の行いがいいというか、釣りが好きで仕方ないことは知られているため、ごめんなさいしてイブニングに。

川につくとポロポロとモンカゲが出ている。
今日は広い範囲をやらずに、そこそこの範囲でライズハントに集中することにした。先日ランディングネットを捜索しにきた際、気が入っていないのもあるけど、どうも腰を据えて釣りができなかったからだ。

コーヒー飲んだりタバコふかしたりしつつ、川を眺めていると、反対岸際で小さめのがライズした。モンカゲダンは散発的に流れているけど、食われてはいない。となるとトラップドダン(キャプダン)になるのかなってんで、#12のそんな感じのヤツを通すと一投でビシッときた。気持ちがいい。よく引く。鉤外そうとしたら、そこで逃走。画像なし。

その後、何回かライズみつけたけど、同じフライには反応しない。なんだかな〜と思いつつ、1時間以上潰す。

陽が陰り始めたかな、ぐらいの時間帯。ほんのいっとき、モンカゲが一斉に羽化し始めた(散発ハッチはずーーーっとやってた)。明らかにダンとシャックの流下が増え、尻フリモンカゲも散見される。でもライズはない。
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うーんと思いながら見ていると、でかいヤマメがでかいカワゲラにジャンピングライズした。何度か違う方を見ている時に、あちらこちらでデカい音がしていたのはこの手のライズかもしれない。しかし連中は、ストーンフライパターンもフラッタリングも無視しやがる。なんだね?シャドーキャスティングでもしろってのかい?僕はブラピでもロバートレッドフォードでもないぞ。

すっかり本格イブニングになると、ライズが出始めた。結構早いカンジのライズ。先日の経験からヒラタを疑って、フローティング仕様にしたイマージャーパターンを巻いておいたので、そいつを放る。横っ飛びで食いついてきた(その食い方はイマージャーだと思ってねぇな(笑))拍子に、かち合ってしまったのかアワセ切れ。そんなに強く合わせてないのにな。ノットが良くなかったかな?

またライズしたので、そこにいつもの#12のスノーシューノーハックルダンを通すと、三投目ぐらいで渋いアタック。だけど引く!デカい!

Gの#3がひん曲がるわ、糸鳴りするわで楽しいひととき。めちゃくちゃ体格がいいヤマメで、こんなの年に何本も出ないぞ!というやつ。もしかして尺!?で無事にネットイン。9寸以上は間違いないんだけど、ロングキャストで釣ったせいで、手繰ったラインが足に絡まっており、具合が悪く、下手するとロッドが折れそうになるので測れない。フックを外し、深みに活けこんで、その処理をする。 どれ、測定と撮影でもするかと思いつつ、魚体に惚れ惚れしていると、すっかり回復しくさったらしく、その手から元気よく逃走(深いところだったので、手で下支えつつ撮ろうとした)。あーーー………

ま、いいか。僕が釣ったのは僕が知っとるし。サイズ測れなかったのが残念。新しいネットのデビューサイズでもあったのにな。


その後、少し上流を除きにいくと、またライズが見える。いよいよ始まった!瀬の中に小さなライズがあったので、そこにスノーシューダンを通すと、一発!そんなに大きくないかな?なんて思っていたけど、めっちゃくちゃ引く。さっきのより引く。でもさっきのより小さそう。さっきのやつは太り過ぎだったんじゃないかな……?

ロッドをバットまでひん曲げられたり、何回も走られたりして悶絶しつつネットイン。素晴らしいファイトだった。この時のために生きてる……

十分肉厚は肉厚なんだけど、さっきより細身で、瀬を走りやすそうな魚体。測ってみると29cmだった。惜しい!ってことはもしかしてさっきのは……?それにしても、尾鰭の紅みが印象的ないいヤマメだね!

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まあいいや。素晴らしいヤマメ釣りができたことに、とてつもない満足感を覚える。岸から流れに振り返ると、おびただしい数のヒゲナガが飛んでいる。空にはモンカゲスピナーが群飛している。あんまりこういうことを言うのは好きではないのだが、毎年この景色を見るたびに、自分も生かされているような気がするし、これを見るために生きているような気もする。

なんてセンチメンタルな気分は瀬の中でヒゲナガにバカでかいアタックをするのをみて吹き飛んだのでした(出なかった)。

# by rudefisher | 2023-05-21 20:35 | フライフィッシング

開幕と気落ち

仕事が一段落して、気温がグーーーーンっと上がって、先日の雨の影響がようやく抜けた。これは確実に始まる!と思って、夕方いつものポイントへ。

水温は15.8℃。ついこの間は13℃だったから、この急上昇で虫が一気に出るはず!

17時半に釣りを始める。ライズはないので、ブラインドで叩いていく。しかし出ない。まだ?魚いない?色々なことが頭をよぎるが、今日はここと心中する構え。

上流の方の瀬に入って、目の前の大岩の向こうを釣ることにした。フラットな流れだったからだ。手前に強い流れがあるので、大岩にラインを置いて向こう側を釣る。
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二投目に派手なアタック。フライはいつもの#12のスノーシューダン。瀬のヤマメは本当によく引く。ファイトを十分に楽しませてもらって(中々ランディングできないで)、キャッチしたのは26cmのいかにも本流の銀毛したヤマメ。
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これに気を良くして、どんどん行こうとしたのが良くなかった。どうもこのとき魚のリリースと次のポイントに気を取られて、ネットをそのままにしてしまったようだ(記憶がない)。そして、ネットはどうやら流失してしまったらしい。帰りに気がついたらリーシュコードがブランとしていて、青ざめてしまった。暗くてヒゲナガが飛び交う中、置いた辺りを探したけれど、もう無かった……

震災前にオーダーして手に入れてから、ものすごく気に入っていたネット……本当に申し訳ない。作っていただいた方に顔向けできない……


釣りの方はといえば、その後多少ライズがあって、スカしたり、ホワイトウルフやさっきのダンパターンでキャッチしたりもしたが、詳しく書く元気がない。不注意で道具を駄目にするのはクソ馬鹿野郎のやることだ。もう二度とするまい。
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僕は出かける時とか、席を立つときに『鍵ケータイ財布』と唱える癖がある。今度からは魚をキャッチしたら『ネット装着ネット装着ネット装着』と三回唱えることにするしかない……完全に癖になるように。




# by rudefisher | 2023-05-17 21:00 | フライフィッシング

モノのせいにすること

チビっ子を四人も連れてお祭りに行くのは大変難儀であった。おまけに連中は食うことにしか興味が向かず、メインイベントのブルーインパルスにはほとんど興味がなく、各々が適当なムーヴを繰り広げるので、オッサンは疲労困憊であった。ブルーインパルスもろくに見られなかった。財布も軽くなった。

なお、朝は朝で仕事にいったり、カーネーションの買い出しなども行っていることを申し添える。

オッサンは釣りに行きたかった。


本流はまだ少し水が高く、そして水温は低いことが予想されたので、とりあえずいつもの里川に入る。日和ったというか、イブニングまではまあそれしかないんじゃね?というチョイ釣り。

この間竿を折ったことから、何となく昔オークションで買った普段使わない怪しい竹竿と、Gの#3を車に載せたせいで、普段の竹竿を積み忘れていた。仕方無しに怪しい竹竿の方を使う。

試し振りをしてみる。7'8"#3/4というよく分からないスペックで、やっぱりなんだかダルい。バランスも悪く、振ると腕にクる。こんな竿を最初のバンブーとしてもったせいで、しばらくバンブーロッドとは縁のない暮らしをしていたことを思い出す。所詮懐古主義だろう、みたいな(その後当然に覆るのだが)。普通キマるキャストが決まらない。毛鉤が入らない。早く振りすぎだな、と思って修正し、ラインが伸ばし方がわかったところでポイントを狙う。

水温は15.3℃、モンカゲちらほら、水色、水位、最高。右からのぶっつけになって、バブルラインが形成されている最高の流れ。鉤は先日思いつきでこさえたフェザーボディ・ウォーリーウィングのノーハックルモンカゲダン。
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一投目はうまく入らなかったのですぐピックアップして二投目。左からの小さい流れと合流するところでチップ的なアタック。ウグイかちびヤマメかな?と思うけど0.5秒後に本気食い!デカくはないけどめちゃくちゃ引く!一回下流に流れてから寄せて、ランディングに手間取っていると、糸鳴りさせながらカミへ突っ走る!最高すぎる!それを二、三回やってキャッチ。何しろ自分ででっち上げたフライで釣れるのは最高である。でっかいでっかいモンカゲダンだかんね!

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ぶりぶりの太いいいヤマメだった。25cm。

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その後、堰堤上のプール、いつもいい型のやつがいるプールで同じダンを通すと、イイやつが見切ってUターンしたか、食いそこねて、フライの前に出た。ドラグかな……?

で、フライを変える。TMC400T#10に巻いたフローティングモンカゲニンフ?イマージャー?。一発で食ってきたけど、アワセが合わない。竿が違うので使い勝手違うのもあるけど、早アワセ必要な食い方と距離に対して、完全にティップがついてこないカンジ。要は竿がダルいのである。完全に釣れたいい型のヤツだっただけに惜しい……

その後も同じフライでどうしても釣りたくて、それで通していく。結構アタックはあるんだけど、食いきらないか、刺さらない。最終的には浅ガカリしたものの、アワセが入り切らなくてイヤイヤで外れたりした。


これはあれだろ。針と竿のせいだろ……いや、特性わかった上で使いこなすってのもあるかもしらんが、だめだよこのカンジ……ストレスフルだよ……そもそも400Tはそういう針じゃないかもしれんけどね(笑)


で、イブニング、一匹いいのを釣って満足感あるので焦らないで本流を見て回る。水量多いものの、何とか釣りになりそうな気もしたが、水温が13.5℃と低い。どうもヒゲナガとモンカゲが期待できない。最後に普段やらないでっかいフラットに入る。
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何で今までやらなかったかなーっていうぐらい雰囲気があったけれど、水温はやはり低く、19時近くなってもヒゲナガの飛びが少ない。

ずーっと川を眺めていると、20m先ぐらいの水中で銀鱗がきらめいたように見えた。最後だし一応叩いておくかとおもって、初めてキャストする。#10のXカディス。ナチュラルドリフトで無反応だったので、二投目はフラッタリングしてみる。ポーズとって次のトゥィッチ入れようとするとググッときた。おおー!となるも、何か違うカンジ。

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君はいつもトモダチ!

# by rudefisher | 2023-05-14 19:57 | フライフィッシング

堰堤の役割

あなたは大堰堤下のプールに期待するタイプだろうか?期待しないタイプだろうか?

期待するという方、経験が豊富なのか、バカ釣りしたことがあるのか、そういう方なのかもしれない。また、どんづまりだからどうしても魚が溜まるイメージもあるし、その深さから大型が出る期待もある。

期待しない方、僕もそのタイプではあるけど、もう少し夢をみてもいいんじゃないですかね?いつか何か起こるかもしれませんよ?


では、そうしたプールに出くわしたら、何を結ぶか?
それまで結んでいた適当なフライ?ニンフ?大型フライ?

ニンフを結ぶ方はきっと釣りが上手か、現実主義者か、せっかちな人なのかも。そのまま適当に放る方はペシミスティックなのか不感症なのか?大型フライの方はドラマを大事にするけど、そのドラマ、結末まで書ききったことあります?

まさに壁に対峙した時に、それこそ色々なドラマが、きっとそれぞれにあるのだと思う。けれど、僕の物語ではこれまでそこで何事か起きたことがない。イワナ釣りをしているときなんかは、プールのケツの浅瀬によくついているから、そういうのはしょっちゅう釣るけれど、深みから上がってきた化物!みたいなのにお目にかかったことはない。

今日の釣りも、イブニングだからほんの少しは期待したけれど、特に何事も起こらなかった。ライズも堰堤では起きなかった。途中の深みでは、ヒラタかコガケロウを食べているらしき突進型の散発ライズはあったが、フライには反応しなかったし、急いでいたし、何しろ魚が小さかったので深く相手にはしなかった。負け惜しみかもしれない。
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でもきっとあそこは魚が溜まっていたんじゃないかなぁと思う。とても大きなプールだったし、バカでかいモンカゲスピナーと、ヒラタとコカゲがウジャウジャいたし。粘ればよかったかなぁ。
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でも僕は上の堰堤に向かってしまったんだなぁ。なんででしょうね。

こんなことなら途中の瀬でかけた7寸ぐらいのヤマメをもっと大事にすればよかったなぁ……モンカゲスピナーに淵尻からゆっくり上がってきて食ったやつ。上のボサに竿当てちゃって、軽く引っかかったの外すのにモタついてたらバレちゃったんだよね……

# by rudefisher | 2023-05-10 19:43 | フライフィッシング